難 民 チ ャ ン プ

漫画家うめのサイト。
『大東京トイボックス』とか『南国トムソーヤ』とか『スティーブズ』とか『きょくまん』とか描いてます。
アニキの調教(brother JUSTIO MFG-6490CNを漫画で使うために)
ブラザーのJUSTIO MFG-6490CN(通称:アニキ)という、カラー複合機があります。
FAX、1200dpiスキャナ、インクジェットプリンタがついて4万円台。A3サイズまで対応して、この値段はすごい。


ただ、あくまでホームユースを前提に作られているマシンなので、正直、プロユースで耐えうる導入には、じゃっかん手間取りました。
そんなわけで、手描きのペン画をスキャンし、モノクロ二階調化するまで手順を仕方をまとめてみます。参考になれば、幸いです。


目指したのは、ウチで以前使っていたEPSON LP-6100の風味です。

1 スキャン設定の調整
付属のスキャニングソフト『ControlCentor2』で、デフォルトのまま、スキャンすると、ものの見事に細い線が、全部白く飛んでしまいます。そこで設定の調整をします。
まず、使用するアプリケーションとして、Photoshopを選択(ない場合は追加)してください。
次に
 解像度:600x600dpi
 色数:256グレー
 原稿サイズ:任意 
 明るさ:50
 コントラスト:0
としてスキャンします。
全体にグレーがかっていますが、大丈夫。

2 調整
ここから先は、Photoshop上での作業です。
イメージ>色調補正>明るさ・コントラスト

 コントラスト:40
に。
これで下準備は完了です。

3 主線補正
超絶デジタルテクニック満載の摩耶薫子さんのサイト『名称未設定』で配布されている『主線補正アクション』を使います。お使いのPhotoshopのバージョン、使用する解像度に合わせて、最適なものを選んでください。ウチは『hosei4』です。(摩耶薫子さんに多謝!)
いろいろ試しましたが、このアクションが、細い線まで、活き活きと拾ってくれて、一番きれいな仕上がりになると思います。アクション中で、2階調化までしてくれるので、そのまま線画として使えます。



という感じです。

なおPhotoshopはCS4から、TWAINがデフォルトでは使えなくなりました。
adobeとしては「古い技術なのでおすすめしない」ということだそうです。
とはいえ不便は不便。
別途プラグインが配布されているので、必要に応じて、そちらをダウンロードして下さい。


WinとMacでは若干ちがいますが、基本的にはTWAINプラグインをPhotoshopのPlug-inフォルダの中の『Import-Export』にいれる、という手順です。詳しくは、ダウンロードするとついてくるマニュアルに(Mac版はちゃんと日本語でした)


追記
ここまで書いて、ふと思いだしたのが、高機能汎用スキャンドライバ『VeuScan』。
以前、EPSONのスキャナを使っていた頃は使っていたのですが、brotherに対応してなくて、2、3年前から使ってませんでした。ところが、今みたら、ものの見事に対応♪ VeuScan x アニキで、ちょっと使ってみて、いい感じだったら、また報告します。
| マンガのけもの道 | 06:30 |
iBooksでも日本語マンガを!|その1
iBooksに『青空ファインダーロック』を申請してみました。
(毎度毎度同じもので、本当にお恥ずかしい限りだ!)
現在、審査結果待ちです。内容面では、大丈夫だと思うのですが、もろもろ書類の不備はあるかも(英語力不足)。なんにせよ、レポートを。

追記:なお審査が通ったところで、日本では買えません。iBooksアプリは日本でも公開されているけれど、書籍の購入はまだ未対応。あまりに先走ったチャレンジで、なんだかなー、ではある。


1 アップルだってエロがお好き
ごめん、お好きかどうかは言いすぎた…。
ただ世間一般でいわれているほど、禁欲的でもないかも。
例のグラビア系アプリ一斉削除事件以来、アップルの倫理基準って問題だよね、という声をよく聞きました。自分も非実在どころの問題じゃない、とか発言もしてたし。こちらの記事なんかも相当有名でしたね。

電子コミック「働きマン」が配信拒否になった理由--電子書籍時代の検閲

ところがどっこい。まずはこちらを御覧下さい。



これは、iBooksカテゴリ登録時「comic」カテゴリの中のサブメニューです。
ほら、真ん中らへん、やや上に「Manga / Erotica」とあります。
直訳すると「エロ本」(英辞郎より)。

まだ憶測の域は出ませんが、iAppとiBooksでは、倫理基準が違う可能性も充分にあると思います。先行しているiTuneMusicStoreでは、すでにたくさんの音楽が販売されています。しかし、歌詞の内容によって、リジェクトされるという話は聞いたことありません。そもそも「Manga」という項目がこんなにあるのも、ずいぶん日本のマンガ界を意識しているようで、心強いし。
少なくとも「erotica」を見るかぎり「iAppでダメだから、iBooksもダメ!」という理屈もまた推測に過ぎない、ということぐらいは言えるんじゃないでしょうか。
なにはともあれ実践あるのみ。どなたか権利的に自由に動かせるエロ漫画をお持ちの漫画家の方、挑戦してみませんか?


2 EPUBだって左開きしたい
EPUBは、欧米圏のご出身なので「横書き+左綴じ&右開き」がデフォルトです。
ところがどっこい、漫画というのは「横書き+右綴じ&左開き」が基本。Kindleで出したときも(あれはmobi形式だったけれど)、パブーで出したときも、そのあたりは解消できませんでした。(PDFにして、i文庫で左開き設定にして読むことはできる)

そこで、冒頭にこんなページを挟んでみました。


要するに「逆から読んでね」という注意書きです。右開きだろうと、左開きだろうと、本の形状自体は一緒です。パッと開くと、このページ。指示に従って、最終ページから、逆にページをめくるように読めば、いつもの左開きで読める、という仕組みです。逆から読んだときに、正順になるように、画像データは、最終ページから逆順に連番のファイル名が振ってあります。
昔(といっても7、8年前までは)、海外で出版された日本語マンガは、右左逆に鏡にして印刷なんてずいぶんなことが当たり前でした。でも最近は、日本と同じ開きのまま出版されることが多いです。そんなわけで、理解は進んでるみたい。でもまだ間違えて逆から読んじゃったなんてフランス人の話なんてのも聞いたことあります。こうやって、注意書きを入れておけば、まあ、安心かと。(それでも間違えるヤツは間違えるもんだがw)

ちなみこの注意書きは、無断転載、流用自由。もっと良い形に直してくれてもかまわないし、お好きにどうぞ。



まだまだ、税金の話とか、印税の話とか、EPUB自体の話とかいろいろあるけれど、一度に書くと、疲れちゃうのでまた今度。
| マンガのけもの道 | 16:35 |
ワークショップ『明日、ボクらのマンガを出版する為に』レポート
2010/5/22、秋葉原デジタルハリウッド大学院大学で漫画系電子書籍ワークショップ『明日、ボクらのマンガを出版する為に』を行ないました。
定員50人だったのだけれど、おかげさまでお申し込み多数80人の満員御礼状態。39!

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【DHGS×インタラクティブコンテンツ研究室】 第2回電子書籍ワークショップ 「明日、ボクらのマンガを出版する為に!」

1 デジタル作画の最新ワークフロー
Adobe Photoshopによる制作フローと、Google SketchUPによるレイアウト方式を解説。本当は、SketchUPだけでワークショップやりたいくらいなのだけれど(アシスタント相手には、たまにやってます)、時間の都合で広く浅く。
ハードウェアでは、ウチのデジタル複合機『兄貴』(brother JUSTIO MFC-6490N)も紹介。よくスキャン機能がウンコだといわれる『兄貴』ですが、調教する方法があるんです。要望ありそうなので、今度改めて記事にします。(急ぎの人はメールください☆)


↑兄貴

あと、このパートでは「デジタルにラッダイトな人たち」と「ソクラテスは文字がお嫌い」というエピソードが好評でした。
WS中で紹介した鹿野さんの本『オールザットウルトラ科学』のリンクを貼ろうとしたら、アマゾンに見当たらないので、最新刊『サはサイエンスのサ』を貼っておきます。こちらにも、ちらっとラッダイトな話は登場します。


↑『オールザットウルトラ科学』はなぜ復刊されないの!? 絶対売れると思うのだけれど。

2 80人連歌式漫画作成実習
デートマトリクス、アイデアかけ算、イエスアンド、楳図式キャラクタ作画法、連歌式漫画作成などをしました。
WS前「どうやって80人の参加者全員で漫画を描くの?」と疑問を持たれてた方も多かったようです。実はこのWSかなりの数のプロの方が参加されてました。その一方、絵なんてもう何十年も描いてないよ、という方も。その両方に楽しんでもらうために考えたのが、このやり方。
まずはデートの思い出を思い出してもらって(デートマトリクス)、それを使ってみんなでエピソード交換&キャラづくり(アイデアかけ算)。最後は、6人ずつの班になってもらって、班ごとに、2本の6コマ漫画を描いてもらいました(イエスアンド、連歌式漫画作成)。

dhws2_6
↑原稿用紙をまわして順番に一コマずつ描きます。フセンで隠して、直前の1コマしか見えない状態で漫画を描くのがポイント

やー、会場が盛り上がってよかったー(まあ、前パートは、いわゆる講義っぽかったし)。みなさん、積極的な発言ありがとうございました。正直、ここまで盛り上がるとは思ってなかったし。原稿と記念写真撮ってる人がいたのはうれしかったです。

dhws2_4

プロも、アマも楽しめて、かつ予定調和にならず、バラバラにもなり過ぎず、のバランス調整を考えるのにずいぶん時間がかかりましたが、報われた気分です。
ちなみにこのパートで紹介した本はコチラ。

  
↑こちらもどれもずばらしい本ばかり。必読。


3 (主にマンガを中心とした)電子出版の現状
Apple、kindle、国内電子出版社系、国内インディペンデント系などのメリット、デメリットを紹介。著者印税比較一覧は要望が多いようなので、後日アップします。


4 SmashWordsによる生出版
慣れてるkindleとどちらにしようか悩んだけれど、審査要らずでその場で見れるという利点から、SmashWordsを選択。ところがどっこい、事前にアップロードのテストをしておいてもらう予定が、まさかの手違いでぶっつけ本番。進行がgdgdで失礼しました。それでも、まあ、何とかなっちゃうところが、SmashWordsらしいところ(開き直り)。

dhws2_5

現在、ワークショップの内容などの解説をつけた完成版を制作中です。

というわけで、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

dhws2_9
「ありがとうございました!」


WS終了後の懇親会もWSそのままの盛況で、うれしかったです。
感想を書いてくれたブログをいくつか紹介。

CHINGE(鈴木みそさん)『明日、ボクらのマンガを出版する為に!』
他人のデジタルなワークフローはとても興味があるので、フォトショップの使い方にへえと思ったり、ここはオレの方が効率がいいなとか、これはすごくて真似できないスキルが多いななどと思いながら見ていた。
「ここはオレの方が効率がいいなとか」 ここを、ここをぜひ今度教えてください。定期情報交換会やりたいです。「おっさんアシスタント」のご紹介もありがとうございました。試します!


漫画家 森田崇BLOG★フラットランド『電子書籍ワークショップ「明日、ボクらのマンガを出版する為に!」行ってきた』
ウチの制作体制も師匠(余湖裕輝先生、田畑由秋先生)譲りの
フルデジタルなんだけど、まあ最初は自分自身にも
一部の(大部分の?)編集さんにも、もしかしたら読者にも
偏見があったのは確かですからね〜。
この「なんとなくフルデジタルであることを公表しにくい空気」ってありますよね。ノドにひっかかった魚の骨的な微妙なストレス。みんながいろんなところで、戦ってきてたのがわかってうれしいです。


蒼木雅彦のブログ『うめ先生のワークショップに行ってきた!!』
おもしろがっていただけてなにより!
これだけ簡単だと、この先、キンドルやipadといった電子書籍の媒体ではプロとアマの区別はなくなり宣伝が重要になってくるという事なのかなあ。。。??
そうですね、商業と同人の違いは、技術やおもしろさの違いではなく(←客観的な線引きが難しい)、単に流通経路の違いだと考えてます。電子書籍の時代になると、よりシンプルに出版できるので、総プロ化、というより、総同人化が進むかも。宣伝とかブランディングは、個人がネットを使ってどんどんする、もしくは、個人向けのネット広告屋さん(具体例:twitterハマコーの中の人)なんてのが、主流になるのではないでしょうか。


一色登希彦/アトリエモーティヴ オフィシャルウェブサイト ブログ『漫画家のうめさんの「電子書籍ワークショップ」に参加してきました』
『漫画onWEB』をインディペンデントと紹介したのは、インディーズだと、微妙に「プロ未満」みたいなニュアンス(厳密な定義はそうじゃないけど)が含まれそうで、インディペンデントという言葉にしました。細野晴臣さんのデイジーワールドとか、平沢進さんとかのイメージ。
うめさん、ご提案なのですが、こうした場は、継続的に開催出来ませんかね?
先日のような集まりだったらあるいは、「参加者」と「講師」の垣根をもっとゆるくして、多くの「漫画制作者」が参加者としても発言者としてもその場にいられるようにして、意見交換がそのまま講演になり実習になり、という場にして、何か2010年代らしいブレイクスルーを目指せるのでは?とも思ったのです。
やりましょう!(孫さん風味?)
他の方からも要望多数です。みなさんのいろんなノウハウも教えてほしい!
ただ事務局(というほど本格的じゃなくても)的な動きをしている時間的余裕がびみょー。どうするかなー。すごく簡単に安価にそういうことできそうな場所とか、アイデアとか、幹事やりますとかそういう人、いないかなー。探してみます。

最後にtogetterでざっとまとめてみました。
ワークショップ『明日、ボクらのマンガを出版する為に』

といってもflatline1218さんの発言が大多数ですが。flatline1218さんありがとうございます。(みんなにもっとtsudaってー、とお願いすればよかった!)
まだまだ抜けもあるかと思います。誰でも編集可にしてあるので、参加されたみなさん、どんどんいじってバージョンアップしてください。WSは終らない!(笑)

あ、ここで使ってる写真は、理系漫画家はやのんさん(@rikei_hayanon)が撮ってくれました。ありがとうございます。掲載にあたって、個人が判別できないであろうサイズまで縮小しましたが、気になるという方は、メールかツイッターでご一報ください。
| マンガのけもの道 | 06:55 |
kindleで日本語マンガを! 技術編その2
いろいろと微修正、トライ&エラーを繰り返してまいりました日本語版『青空ファインダーロック』は、先日審査を通過した第三版をもって、いちおうの完成とします。
これから先は、ミス、誤字、脱字などは修正しますが、技術的な面での改版は、Kindleの仕様が変わらないかぎりは行ないません。
なお第三版の主な修正点は以下の通りです。

・文字サイズの拡大による可読性の向上
・アップロードするファイル形式およびサイズの変更
・奥付の追加

そのあたりをふまえた、ウチのおすすめのkindle用作業フローをご紹介します。


■作業フロー
Photoshop上での作業を想定しています。

原稿を用意(グレースケール/600dpi/PSD)
 ↓
文字を20級以上に大きくする
 ↓
全レイヤーを統合
 ↓
『画像解像度』で、446x621に縮小(画像補完方式:バイキュービック法ーシャープ)
 ↓
『Webおよびデバイス用に保存』でJPEGに。『画質』を調整して64K以下に
 ↓
画像データとHTMLをZIP圧縮
 ↓
入稿


以下、ポイントを解説します。

・文字サイズは20級以上
漫画誌では、文字の基本サイズは、18級が使われることが多いようです。しかし現在のkindleの解像度では、これだとやや厳しい。ちょっとこみいった漢字だとお手上げです。16級だとまず無理。20級以上を使うことをおすすめします。欲をいえば、もっと大きい方がいいかも。格好悪いけれど。
マンガで使う書体は、アンチゴチと呼ばれる平仮名、カタカナは明朝体、漢字はゴシック体の特殊な書体を使います。もちろん有料のものもありますが、無料配布されているものもあります。今回はこちらを使用しました。

コミックW4-IPA

・ファイル形式はJPEG
Amazon DTPでは、画像は全てJPEGに変換するようです。初版はTIFF、第二版ではPNGと、可逆圧縮なファイル形式でトライしてきたのですが、無駄だったようです(笑) 他の画像形式でアップしても、AmazonDTP側でJPEGに再変換します。モアレ、グラデのトーンジャンプには、いっさい配慮してくれないので、入稿前にJPEGにしておくのが吉です。

・画像サイズは446x621
「Kindle2は450x550ピクセル」という話もありましたが、実際には、縦は621ピクセルまで表示できました。さらに高解像度な画像を表示するモードが、KindleDXには存在します。ただAmazonDTPからの入稿は、まだ対応していない様子で、KindleDXで見ても、紙の拡大コピーのように単に拡大しただけのものです。それでもやや見やすいけれど。

・ファイルサイズは64K以内
実のところ、64K以上でも入稿をすることはできます。ただしAmazonDTP側でリサイズされるため、やはり意図してない画像の荒れが起きる可能性が大きいです。また64K以上と以下のファイルが混在していた場合、一部の画像サイズだけが縮小され、バラツキが発生するという報告もあります。

AYA Digital Comics 藤井あや活動情報 やってみた4

・奥付
(C)表記も含め、一応つけておきましょう。つーか、初版のときからつけとけよ、自分。

・HTML
どうやらHTMLのもろもろのタグが使えるようです。Kindleでは、左に寄ってしまっていた画像をセンタリングすることに成功しました…たぶん。いや、たぶんというのは、Kindle実機を持ってないからで、プレビューでは確認できました。詰めが甘くてもうしわけない。

以上、もろもろを含めたHTMLはこちらです。

---------------------------------------------
<html>
<style type="text/css">
p.noindent {
text-indent: 0;
}
p.left {
text-align: left;
}
p.right {
text-align: right;
}
p.center_img {
text-indent: 0;
text-align: center;
}
.center {
text-align: center;
}
</style>
<head>
<title>AOZORA Finder Rock</title>
</head>
<body>
<p class="center_img"><img src="img/aozora_p01_fix.jpg" /></p>
<p class="center_img"><img src="img/aozora_p02_fix.jpg" /></p>
<p class="center_img"><img src="img/aozora_p03_fix.jpg" /></p>
[中略]
<p class="center_img"><img src="img/aozora_p26_fix.jpg" /></p>
<mbp:pagebreak />
<p class="noindent">
<b>AOZORA Finder Rock</b></p>
<p class="noindent">
<small>Copyright 2010 UME (OZAWA Takahiro & SEO Asako). All rights
reserved. No part of this book may be reproduced or retransmitted in
any form or by any means without the written permission of the
copyright holder.</small></p>
<p class="center" height="20"><b>Staff</b></p>
<p class="noindent">Author</p>
<p><small>UME (OZAWA Takahiro & SEO Asako)</small></p>
<p><small>official site:www.chabudai.com</small></p>
<p><small>mail:ume☆chabudai.com</small></p>
<p><small>twitter ID:ume_nanminchamp</small></p>
<p class="noindent">Kindle version Technical adviser</p>
<p><small>ma2</small></p>
<p><small>mail:keiichi.2004.matsunaga☆gmail.com</small></p>
<p><small>twitter ID:ma2</small><p>
<p class="noindent">Original version Editor</p>
<p><small>OGAWA Hitomi</small></p>
<p><small>mail:ogawa.hitomi☆wine.plala.or.jp</small></p>
<p><small>First appearance NIKKEI Entertainment! NOV.2007</small></p>
</body>
</html>
---------------------------------------------

固有名詞をテキトーに差しかえて使ってください。@は☆に変えてあります。


・まとめ
要は、いかにAmazonDTP側に画像をいじらせないか、がポイントです。まあ、日本語対応してないものを無理矢理なんとかしてるので、それくらいは致し方なしかな。いや、漫画なんで、日本語対応したところで大した変化はないかもしれませんが。
なお、現在、いろいろな人たちの協力で、英仏独語版を制作中です。また近々報告します。あと他にも問題点もいくつか明らかになったので、そのあたりもー。
| マンガのけもの道 | 11:11 |
kindle・iPad比較
とりいそぎ公表されてるスペックで作ってみました。
kindleは12階調グレースケール、iPadは8bitグレースケールにしてあります。ただkindleで噂されてる1イメージ64kb制限をある程度は考慮しているので、kindleには若干キビシメの結果になってるかも。
なおこのページではすべて50%縮小してありますが、右クリック>新規ウィンドウで開けば、原寸表示できます。

kindle2


kindleDX


iPad


iPad見開き


やはり8bitグレースケールは強いなー。見開きなんとかいけるんじゃないかなiPad?
| マンガのけもの道 | 09:36 |
kindleで日本語マンガを! 技術編その1
たくさんの反響ありがとうございます。
そして人身御供のようにご購入いただいたみなさん、ありがとうございます。

現在、さらなる質の向上に向けて、試行錯誤の最中です。
この悪だくみ計画をいっしょにしてくれてるおともだちでエンジニアのma2さんからのメールを転載。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今のところ分かっていることをまとめました。
これが全て正しい保証はありません。

1) 概論
画像はDTP側が自動的にフォーマット変換(入稿フォーマットからkindle形式へ)する。このときサイズが大きすぎたり,kindleのスペックにあわない(カラーのデータ等)場合には,画像そのものがDTP側で再変換される。再変換で何が行われるかははっきりしないが,少なくとも画像の容量が大きすぎた場合には,JPEGスタイルの再圧縮が行われる可能性がある。このとき想定しない劣化が起きるので,DTP側で変換されないデータでアップロードするのが一番無難ということになる。ちなみにDTPの要求は画像1つあたり「450x550ドット以下64KB以下」である。
一般的なKindle bookとDTPで売られる本は,例えば70%印税オプションがDTPにはない(ように見える)など,同一ではない。フォーマットにも差異がある(DX最適版の指定不可など)のかもしれない。調査中。

2) 解像度
Kindle DXの場合は画像のサイズは「744x1022」である。これをDTPに指定する方法があるのかは調査中。Kindle bookには「大型スクリーンに最適化されたバージョンをダウンロード」というリンクが存在するが,DTPでも対応しているのかどうかは現状では不明。

3) 色
カラーは使えない。16階調のグレースケールが利用可能。

4) コミック原稿の変換
a) JPEG
JPEGは圧縮率を設定することができるので,「64kb」ルールにおさめることも容易。ただし非可逆圧縮なので画像が劣化する。とくにJPEG入稿して,DTP側で再変換が起きると画像の劣化は大きいと予想される。JPEGを使うなら解像度とサイズをDTPルールに合わせておくことが望ましい。
b)PNG
元原稿がグレースケールの場合,網点データに変換してからPNGにする。PNGは可逆圧縮であり,圧縮による画像の劣化がないのが最大の特徴。ただし64kbを越えてしまった場合に対応が難しい。グラフやチャートには最適。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんなわけで、現在の課題は、画像の最適化です。
ここをもうちょっとなんとかすれば、見やすいものが作れる気がします。
ただ気になるのは、Photoshop上でkindle最適にリサイズしたものより、現在アップされているもののほうが、高画質な気がする件。特に文字まわりが。
今回はTiff形式で画像をアップしたのだけれど、どうやら正式にはTiff形式はサポートしていないという話も。
ああ、AmazonDTPサイドのリサイズの詳細が知りたい。


最適な方法が見つかったら、データ原稿をKindle形式に最適化するPhotoshopのアクションも公開する予定です。しばし、お待ちを&ご助力を!
| マンガのけもの道 | 00:25 |
日本初? kindleで日本語漫画を出してみよう企画
話題の電子ブックリーダーkindleでの出版が、米国以外にも対応しました。今まで手続きに必要だった米国内銀行口座が不要になったとのこと。とはいえ、2バイトの日本語に対応したわけではなく、アルファベット圏だけ。でもでも漫画だったら、文字も画像データに出来るし、いけるんじゃね? ということでやってみました。

『大東京トイボックス5巻発売記念! 日本初? kindleで日本語漫画を出してみよう企画』

今回、俎上にのせたのは、以前に描いた短編『青空ファインダーロック』(当時の記事)。日経エンタに載った読切漫画です。漫画誌に掲載されたものではないので、権利関係がかなりフリー。編集部にもOKをいただいて万全の体制。お友達でエンジニアのma2さんに手伝ってもらいながら、以下を参考にしつつ、作業を進めました。

・個人が印税35%の電子書籍を出版できる時代 - Amazon Kindleの衝撃
・Kindle出版顛末記

なお手続き自体は前述のサイトを参考にしていただくとして、ここでは、主に入稿のデータ形式を説明します。

元の原稿データは、Photoshop形式。グレースケール/600dpi/B4です。デジタル漫画としては、まあまあ標準的なスペックなんじゃないかと思います。(A4原寸で作業している人もいる)
amazonDTP(kindle形式のデータを作るためのアマゾンのオンラインサービス。ここでのDTPは、Desk Top Publishingの略ではなく、Digital Text Platform)では、html、word、PDFでの入稿を受け付けています。ブログの場合、htmlが楽そう。そうじゃない文字データの場合、wordが便利? ただ漫画はグラフィックデータだし、つーかword持ってないし。そんなわけで、まずはPhotoshopから、簡単につくれるPDFでトライ。

解像度は「最小ファイルサイズ」で出力。72dpiというウワサを聞いたので、WEB最適化オプションにチェック。これをアップロード。問題なく受け付けてくれます。サーバ側で変換して、しばらくするとプレビューが表示。ここまでで作業開始から20分。英語なのがやや煩わしいけれど、スムーズですばらしい。

ところが、ぎっちょんちょん、そうそううまくいかんもんだね。
プレビューを見たら、縦横が90度回転してて、しかも1/2ページずつしか表示されない。
もしかしてファイルサイズが大きすぎる?
kindleのディスプレイは600×800。よって今度はPhotoshop上で原稿サイズを600×800(実際には縦横比の関係で575×800)に縮小。そののちにPDF化→アップロード→プレビュー。
すると今度は、おおぅガッデム。まさかの文字化け。

そういえばPDFでアップロードする度に「PDFはあんまりおすすめしてないんだよねー」的なメッセージが出てました。というわけで、PDF以外での入稿に方針をチェンジ。Adobe Acrobatで、PDFファイルをhtmlで出力。しかし画像がかなり小さくリサイズされてしまい、アップロードすらできず。イチかバチかのword出力。やはり同様にうまくいかず。おー、漫画家のコンピュータは、出版社のスーパーハッカーが常時見張っているというウワサは真であったか。

というわけで、シンプルなhtmlを作る方針に変更。まずPhotoshopで、原稿を600×800に縮小して、tiffで保存。全ページを1つのフォルダにまとめます。どういう画像圧縮をするのかよくわからなかったので、あえて2階調化はしてません。次にテキストエディタで、こんな感じにシンプルなhtmlを手打ち。

------------------------
<html>
<head>
<title>AOZORA Finder Rock</title>
</head>
<body>
<img src="aozora_tiff/aozora_p01.tif">
<img src="aozora_tiff/aozora_p02.tif">
<img src="aozora_tiff/aozora_p03.tif">
(中略) 
<img src="aozora_tiff/aozora_p26.tif">
</body>
</html>
------------------------
※固有名詞部分等、ご自由に改変してお使いください。

そして、このhtmlファイルとtiffデータをzip形式でひとつのファイルに圧縮。MacOSなら、右クリック→圧縮でOK。日本語は不可なので、ファイル名、圧縮したファイル名、フォルダ名、すべてアルファベットで。そしてアップロード。しばしののちにプレビュー。

今 度 は 成 功 。

細かいところを言うと、ページが左寄りだったり、謎の余白ページがついていたりしたのだけれど、とりあえずアップする、が目標だったので、このまま、まずはゴー。ほんとはもうハラペコだったからというのは内緒。最後に「publish」というボタンをポチ。「審査するから、ちょっと待っててくれろ」なメッセージが出て、おしまい。

ここまでの所要時間は、amazon.comのアカウント取得〜試行錯誤まで含めて約2時間ちょっと。今もう一度やれといわれたら、20分以内にでできると思います。

最後にとりあえず思いついている課題を列挙。

・画質の向上
まだいけそう。あらかじめ網点化する手も。でもそうなるとkindle2向けとkindleDX向けと2バージョン必要?

・フォーマット
見開きどうしよう。ハードの制約で、既存の媒体で出来ている表現が出来なくなっちゃうのは、エレガントじゃない気がします。もうちょっと解像度が上って、基本、横持ち/見開き表示というのが、解決?

・翻訳
どうせなら、日本語ユーザ以外にも読んでほしい。対訳表を巻末につけるとか? 誰か訳してください。

・価格
26ページで$2.99は高すぎ。物珍しさ以外での購入はほんとにオススメしません。日本で購入すると、3G通信費が、さらに$2追加されるし。漫画の場合、画像なので重くなるのは宿命。どうするかー。

・権利関係
これについては改めて書きます。現在の出版契約書にも電子出版の項目はありますが、この手の電子ブックリーダーの普及が想定されていない時代に書かれたものなので時代遅れは明らか。なんとかしないとね。現在、自分が関わってる出版社の法務とはあれこれ話し合ってます。

・kindle
持ってない! これがいちばんの問題! 今はkindle for iPhoneで見てます。買ってもいいのだけれど、買ってもいいのだけれど、appleの新製品のほうに物欲が……。

他にもありそうだけれど、とりあえず以上。ある程度、改善したセカンドエディションを近々アップします。感想、課題、改善策等ありましたら、コメント欄かtwitter(twitterのほう推奨)でお願いします。ハッシュタグは#kindlejpを使ってます。なお以上のhtmlはどんどんコピペして持ってちゃってください。固有名詞部分だけ変えれば、そのまま使えるはずです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という記事を書いてたら、amazonの審査を無事通過! 思ったより早い! そんなわけで、今日から、kindle(kindle for iPhone、kindle for PC含む)で買えるようになりました。コチラから。



グラビア写真のレタッチャ(修正屋さん)のお話。本人的には気に入ってる読切。回想を多用して、過去と現在をパラレルに描いてます。
| マンガのけもの道 | 10:23 |
マンガのけもの道、最終回
MacPeopleで連載していた「マンガのけもの道」が無事、最終回を迎えました。小学館の秘密ももちろん掲載。やー、古き言い伝えはまことであったか。
せっかくなので、番外編。

小沢:最初は、MacPeopleで漫画の描き方講座なんて誰が読むのか、と想像つかなかったけどねー。
浦中:後半はメールや反響もちらほら来ました。ちらほらですが!
妹尾:ありがたいねぇ。
浦中:やっぱり継続は力なりですよ!
小沢:それにしても、全12回という予定ではじめて、本当に12回で終了するのね、普通の雑誌って。
浦中:漫画って違うんですか!?
妹尾:原作つきとかだと最初から全何巻って決まってる場合もあるけど。
小沢:円満に最終回を迎える漫画って、実は少ない。
浦中:だってハッピーエンドの漫画、たくさんあるじゃないですか?
小沢:いやいやそれは、円満な最終回。円満に、ね。ほら、漫画って、人気がなければ打ち切りだし、人気があればもっと描いてくれと、言われるわけだし。
浦中:そういえば「ドラゴンボール」も、亀仙人さんが「もちっと続く」みたいなこと言ってから、すんごく長く続きましたよね。
小沢:まー、当時、現場で何があったのかはわからんけどね。ただその作品に携わるすべての人が円満に迎えられる漫画は、ほんとに貴重。
妹尾:最近だと「ハチミツとクローバー」とか「エマ」は、いい感じに終わった気がする。
小沢:これから先は、漫画を掲載する媒体として、雑誌以外もどんどん増えてくるだろうから、そうなると状況は変わるだろうな、という気はしてますがー。
浦中:うめさんたちも、やりましょうよ、ネット配信。
小沢:その「も」がどこにかかるかが、微妙だ!
妹尾:いろいろ気にしすぎ(笑)
| マンガのけもの道 | 11:39 |
小学館に問う!
例えば講談社。
フキダシの中の漫画のセリフには「、」「。」がない。今、連載中の幻冬舎コミックスもない。ちょっと手元にある漫画を見てみてくださいな。ね、その出版社のもないでしょ?
いやいや、いま手に取ってる漫画は「、」「。」がついてるよ、という人がいたら、それはたぶん小学館の漫画。

で、小学館の漫画には、なぜ「、」「。」がついているのか。
むかし聞いたウワサでは、『小学○年生』といった学年誌からはじまった会社だから、教育上の観点で「、」「。」をつけてる、ってことだったのだけれど……なんてことを、このあいだMacPeopleの打ち合わせで話していたら、

「小学館の公式コメント取りましょう!」
マヂで?

というわけで、今月のMacPeopleでは、漫画界の都市伝説がひとつあきらかになる予定。お楽しみに!
| マンガのけもの道 | 08:43 |
マンガのけもの道 第11回『ファイル構造道』
現在発売中のMacPeopleに「マンガのけもの道 第11回『ファイル構造道』」のってます。
このあいだ「デジメシ2.0」で使ったファイル構造のグラフは、ここからの引用。



レイヤーパレットと、実際の原稿をレイヤーごとにバラしたものを図解しています。自分で言うのもなんですが、ウチのやり方がとてもよくわかる回です。取材に来たNHKの人たちには、これを見せればよかった……(たいへん悩んでらしゃったYO)。
たまにくる「データ入稿ってどうやってるんですか?」という質問には、まずこれをみてもらうってのは、いいなあ。

ちなみに『マンガのけもの道』は、次回で最終回。いやいや、打ち切りじゃないよ、1年間で終了で予定通り。がんばる。
| マンガのけもの道 | 09:44 |
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